
前回はドーリーを装備時でも使用可能なロッドホルダーを紹介しましたが、今回は普段からドーリーを使用しない方むけのロッドホルダーを紹介したいと思います。
準備する物

カットされた木材
使用しているゴムボートによりサイズの変化はあります。
私が使用しているのは、アキレスさんとネオネットマリンさんのコラボ商品【LF-295WB】になります。
同モデルのゴムボートだと、ロッドホルダーをセットする板は【13×250×910mm】の規格サイズ、骨組み(トランサムの厚さにより変化)を【30×30×600mm】の規格サイズを購入で問題なくDIYは可能です。
ロッドホルダー
塩ビパイプをカットすれば経費は削減は可能ですが、手間などを考えると市販のロッドホルダーもおススメです。


紙やすり
木材のカット時に、どうしても切断面に割れなどが発生します。
そのまま使用するとゴムボート本体に無駄なダメージを与える可能性、ささくれによる自身の負傷が考えられ、それらの不安要素を取り除く必要があるため必ず準備をしましょう。
色画用紙
必要な物ではなく便利な物の部類になりますが、寸法を測るのに使用します。
メジャーで測る場合は準備の必要はありませんが、制作がスムーズに進みますので準備をおススメします。
ロッドホルダーを設置する箇所と手順

製作する前の注意事項になりますが、ロッドホルダーの設置は必ず左側の〇印になります。
右側の×印は船外機のハンドルに位置し、そちら側に設置するとハンドルを切る事ができなくなります。
そのため必ず左側の〇印に制作しましょう。
制作の手順


ロッドホルダーをセットするトランサムのサイズ、厚さを計測します。
その時に厚紙を使用すると次のステップもスムーズに進むのでおススメです。

計測した寸法を木材に書き写します。
カットの際に割れやささくれが発生しますので、数ミリ程度ほど大きくカットすると安心です。




全体的に紙やすりで整えます。
その時に角も一緒に整え、全体的に丸みをつけるとゴムボートに無駄なダメージを与えないためおススメです。


カットした木材をビスで固定します。
使用するビスの長さは木材の厚さにより変動するため、木材を準備する際に長さを計算して見合ったサイズを購入しましょう。
あまりにも間隔を狭めてビスを打つとは割れの原因になりますので、前面と後面に2か所ほどがバランスが良くおススメです。


真っ直ぐに並べるほどの横幅がゴムボートにはないため、写真のように斜めに取り付けると3連が可能です。
またロッドホルダーをビスで固定する際は、右の写真(赤ライン)の長さ以上のビスは使用不可です。
よくサイズを計測し、それに見合ったビスを探す必要があります。
完成と注意点

私が基本的に使用するタックルはジギングとタイラバがベイトリール、キャスティングがスピニングリール(全て右巻き)の3点になります。
今回ロッドホルダーを取り付けた位置は上記のタックルを使用した場合になり、全てスピニングリールを使用する場合は位置を調整する必要があります。

全てスピニングリールの場合がこちらになります。
左と中央の位置が近いため、どうしても2つが干渉を起こしてしまいます。
干渉を起こすとどうなるのか?
軽度な傷程度なら問題はないと思いますが、最悪の場合は中央のタックルを使用する際に左のリールが引っ掛かり、そのまま落水してロストする可能性があります。
そのためロッドホルダーの位置は慎重に考えましょう。
落水のリスクを軽減させるため、釣り用のリーシュコードなどを活用するのも手です。
安価に入手したい場合は、100均の商品でもアイデア次第になりますが活用が可能です。
まとめ
時間や強度面に不安を感じる場合は、正規品のロッドホルダーを購入するのも良いかと思います。
ですが自作をする事により、狭い2馬力ゴムボートのデッドスペース(船外機付近)を有効活用ができます。
製作時間も1~2時間程度、金額的にも2,000~3,000円ほどと安価に作れるため、ロッドホルダーの自作に興味がある方は非常におススメです。
- デッドスペースを有効活用できる。
- 安価に制作が可能。
- 木材でのDIYなので、使用する種類によっては耐久性が難が生じる。
- 最低限の工具を準備する必要がある。(ノコギリ、ドライバー)